自社でマッチングサイトのホームページを制作する必要があり、構築方法を詳しく知りたいと思っている人もいるのではないでしょうか。
もし外注した場合にどのくらいの費用がかかるのかといった点も、気になるところでしょう。
こちらでは、マッチングサイトのホームページの構築方法を詳しくご紹介します。
構築する際にかかる費用や外注する場合のホームページ制作会社の選び方なども解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
マッチングサイトのホームページ制作に必要な手順
自社でマッチングサイトのホームページを構築する場合、まずは手順を確認しておく必要があります。マッチングサイトのホームページを構築する際には以下のような流れで行っていきましょう。
- どのようなコンセプトのマッチングサイトにするかを決定する
- ターゲットやペルソナを設定する
- サイトのレイアウトやデザインを決定する
- サイトのナビゲーションやフローの設計を行う
- 必要な機能を決定する
- プロトタイプの作成を行う
- サイトをHTMLやCSSでマークアップを行う
- データベースの構築を行う
- 必要なプログラムの作成を行う
- テストを実施して問題の修正を行う
- サイトをリリースする
例えば猫が好きな人をターゲットにしたマッチングサイトを作るなら、「猫好き同士の出会いの場を作る」といったコンセプトにします。
利用するのは当然猫の好きな人が多いため、サイトのレイアウトやデザインに猫をあしらうなど、猫好きの人に好まれるデザインにするとよいでしょう。
また、サイトのナビゲーションやフローを決める際には、会員登録のフォームに入力してもらうところから、マッチングに至るまでの流れを考えて行う必要があります。
マッチングを行う際には、プロフィール画像を設定できるような機能があると相手のイメージが湧きやすくなるでしょう。
プロトタイプを作成してみてイメージ通りにサイトが作成できたら、HTML・CSSでマークアップを行います。
データベースを構築して必要なプログラムを作成したら、いよいよテストを行います。
問題なく作動するようになったら、リリースを行いましょう。
マッチングサイトのホームぺージの構築方法
マッチングサイトのホームページを構築する方法はいくつかあります。そのなかでも一般的なのは以下のような方法です。
- スクラッチ開発で構築
- パッケージを使用する方法
- オープンソースを使用する方法
- WordPressを使用する方法
パッケージを使って構築する場合、ORMライブラリやデータベースサーバーを使用します。この場合、データの取得や保存が可能です。
あらかじめ決められたものを使用するため、独自性は低めになりますがコストは比較的安く済むでしょう。
オープンソースで構築する場合に使用されるのは、Ruby on RailsやDjangoといったWebアプリケーションフレームワークです。
そのほか、WordPressを使用してマッチングサイトを構築する方法もあります。
まずはWordPressをインストールし、テーマを選択します。WordPressに用意されたテーマやプラグインを使用すれば、ある程度カスタマイズすることも可能です。
WordPressを使ったマッチングサイト構築は、比較的簡単に行えるのもメリットでしょう。
スクラッチ開発で構築
スクラッチ開発とは、プログラムを1から行っていく方法のことをいいます。
フレームワークやライブラリなどを使用せずにコードを書いていくため、知識をもっている社員がいないと自社で行うのは難しいでしょう。
スクラッチ開発でマッチングサイトを作成するには、HTML・CSS・JavaScriptなどを使ってデザインや機能を実装していく必要があります。
HTMLでレイアウトや要素を作成したあと、CSSを使用してデザインを整えていきます。
その後、JavaScriptでログイン機能やマッチングの結果表示など、マッチングサイトに必要な機能を実装していくという流れです。
スクラッチ開発を行えば、自社のこだわりが詰まった独自性のあるマッチングサイトを作ることが可能です。
盛り込む機能やデザインなどにこだわった本格的なマッチングサイトのホームページを作りたいなら、スクラッチ開発がおすすめだといえるでしょう。
パッケージを用いて構築
パッケージを用いれば、すでに開発されているフレームワークやライブラリを使ってマッチングサイトを構築できます。
ReactやVue.jsなどのJavaScriptのフレームワークを使用した構築が可能です。
また、フレームワークに用意されているコンポーネントや機能を使用してマッチングサイトを更新することもできます。
さらに、データベースとアプリケーションをつないでデータを取得・保存できるORM(Object-Relational Mapping)ライブラリを使用可能です。
パッケージを用いた構築のメリットは、開発をスムーズに行える点でしょう。
フレームワークやライブラリは多くの開発者が利用しているため、問題が起きた時に解決方法を探しやすい点も安心できるポイントです。
オープンソースで構築
オープンソースとは、公開されたソフトウェアのソースコードのことです。
誰でも自由に使用・改変・再配布などができるため、マッチングサイトのホームページ制作にも活用できます。
オープンソースを使用する場合、Ruby on RailsやDjangoといったWebアプリケーションフレームワークを使ってマッチングサイトを構築することが可能です。
また、データベースを使ってマッチングサイトの情報を管理する場合には、MySQLやPostgreSQLなどのデータベースサーバーを使用します。
オープンソースを使った構築のメリットは、コストを抑えられる点でしょう。
そのうえ、オープンソースのソフトウェアはさまざまな開発者が開発しているため信頼性が高い点も安心できるポイントです。
WordPressで構築
WordPressとは、オープンソースのコンテンツマネジメントシステム(CMS)のことをいいます。
CMSは、簡単にWebサイトやブログを構築できるプラットフォームです。
マッチングサイトのホームページをWordPressで構築する場合はWordPressをインストールして、マッチングサイトのホームページに合ったテーマを選択しましょう。
WordPressには多くのテーマが用意されているので、好みのデザインにしやすい点もメリットです。
また、WordPressにはプラグインと呼ばれる機能を追加できる仕組みがあり、必要に応じて機能を追加することも可能です。
WordPressを使えば比較的簡単にマッチングサイトを構築できるため、自社にホームページ作りの高いスキルをもった社員がいなくても作れる可能性があります。
そのうえカスタマイズ性が高いので、独自のマッチングサイトを作りたい人にも向いているでしょう。
マッチングサイトのホームページの構築費用相場
マッチングサイトのホームページの構築費用相場は、構築の方法や要件によっても大きな違いがあります。
例えばスクラッチ開発の場合、プログラマーの人件費やサーバー・ドメインの契約費用などが必要です。
プログラマー1人当たりの人件費は月額100万円を超えるケースもあるため、高額の費用がかかってしまいます。
また、フレームワークを使用して構築する場合でも、プログラマーの人件費やサーバー・ドメインの契約費用が必要です。
プログラマー1人当たりの人件費が月額50万円を超えるケースもあり、やはり比較的高額の費用がかかるといえます。
WordPressを使って構築する場合は、WebデザイナーやWebマーケターの人件費やサーバー・ドメインの契約費用などが必要です。
WebデザイナーやWebマーケター1人当たりの人件費が月額30万円を超えるケースもあります。
構築方法によって費用相場にはかなりの差が出るので、マッチングサイトのホームページを構築する時には自社の予算に応じて考えていく必要があるでしょう。
構築費用以外にかかる費用
マッチングサイトのホームページを作る場合、構築以外にも費用がかかることを理解しておかなくてはなりません。
構築費用以外にかかる費用には以下のようなものがあります。
- サーバー・ドメインなどの契約費用
- ホスティングサービスの契約費用
- SSL証明書の契約費用
- マーケティングや広告などにかかる費用
サーバー・ドメインなどの契約費用は、Webサイトを公開するためには必要になってくる費用です。
サーバーはサイトを公開するために必要なハードウェアやソフトウェアを提供するものです。
さらに、ドメインはサイトにアクセスするためのアドレス(URL)を提供するものでマッチングサイトを運営するためには必要となります。
構築だけでなく、運営していくうえでもコストがかかります。そのほかにもマーケティングの費用なども必要になってくるでしょう。
予算を立てる際には、これらの費用についても組み込むようにしましょう。
マッチングサイトのホームページ制作会社の選び方
マッチングサイトのホームページを自社で構築するのが難しいケースでは、ホームページ制作会社に外注をする必要が出てきます。
まずはどのようなマッチングサイトを作りたいのかを明確にし、そのうえで依頼をするのがおすすめです。
ホームページ制作会社を選ぶ時には、以下のような点に注意しましょう。
- スキルの高いエンジニアが在籍しているか
- マッチングサイトのホームページ制作の実績があるか
1つずつ詳しくみていきましょう。
スキルの高いエンジニアが在籍しているか
マッチングサイトのホームページを制作するためには、さまざまなスキルや知識が必要になります。
そのため、フロントエンド開発のスキルやバックエンド開発のスキルなど、高いスキルをもったエンジニアが在籍しているかどうかも重要なポイントです。
さらに、マッチングサイトではユーザー情報やマッチングの履歴などさまざまなデータの保存が必要となります。
そのため、MySQLやPostgreSQLなどのデータベースを扱うスキルをもったエンジニアが在籍しているかという点も大事でしょう。
マッチングサイトのホームページ制作の実績があるか
ホームページ制作会社ではさまざまなタイプのホームページの制作を請け負っていますが、得意としている分野はそれぞれ違います。
そのため、なかにはマッチングサイトはあまり制作したことがないという会社もあります。
いくら素晴らしいホームページを作れる制作会社でも、マッチングサイト制作の実績がなくては思ったようなサイトを作ってもらえない可能性も出てくるでしょう。
必ず、マッチングサイトの制作実績を確認してから依頼をすることをおすすめします。
マッチングサイトのホームページの種類
一口にマッチングサイトのホームページといっても、さまざまなタイプがあります。
そのなかでも代表的なのが、プラットフォーム型・仲介型・問い合わせ型の3種類です。
プラットフォーム型は、サイトに会員登録をしたユーザー同士がそれぞれにプロフィールや写真などを投稿し、ほかのユーザーとマッチングする仕組みのサイトです。
ユーザーは自分が探している相手の属性や条件を設定して検索できるようになっています。
仲介型は、サイトに会員登録をしたユーザーが自分のプロフィールを登録し、ユーザー同士の仲介をするタイプのサイトです。
登録されたプロフィールをもとに、マッチングする相手を仲介してくれます。
また、問い合わせ型は自分が探している相手の属性や条件を設定して検索することで、該当する相手に問い合わせできる仕組みになっているサイトです。
気になる相手が見つかった場合は、自分からコンタクトを取れます。
プラットフォーム型
プラットフォーム型は同じ目的をもった会員同士の出会いの場として活用できるマッチングサイトで、さまざまなジャンルのものが存在しています。
恋愛マッチングサイト・婚活サイト・フリーランスマッチングサイト・バイトマッチングサイトなどをイメージすると分かりやすいでしょう。
恋愛マッチングサイトは会員がそれぞれに自分のプロフィールを登録する仕組みになっており、希望の条件を入力して検索することで恋人を探せるサイトです。
婚活サイトも恋愛マッチングサイトと似たような仕組みで、結婚を目的とした出会いの場となっています。
フリーランスマッチングサイトは、仕事を探しているフリーランスと、フリーランスに仕事を依頼したい企業がマッチングすることを目的として作られたサイトです。
また、バイトマッチングサイトは、アルバイトを探している人とアルバイトを募集する企業をマッチングさせることが目的のサイトです。
仲介型
仲介型は、サイトに登録して会員同士が直接出会うことを目的としたマッチングサイトでさまざまなジャンルのものが存在します。
具体的な例としては、家庭教師マッチングサイトや旅行代行サイトなどが挙げられるでしょう。
家庭教師マッチングサイトは、家庭教師を探す人と、家庭教師として働きたい人をマッチングします。
また、旅行代行サイトは、旅行に行きたい人と、旅行をプランニングできる人がマッチングすることを目的としています。
問い合わせ型
問い合わせ型は、会員からの問い合わせを受け付けるという形で会員同士が出会うことを目的としたサイトです。
具体的な例としては、ペットシッター探しサイトや家事代行サイトなどが挙げられるでしょう。
ペットシッター探しサイトは、ペットを預ける人と、ペットを預かることができる人が出会うことを目的としています。
会員は自分が預けるペットや預けたい期間などをフォームに記入して、ペットを預かってくれそうな人からの応募を待ちます。
そして家事代行サイトは、家事を手伝ってもらいたい人と、家事を手伝える人がマッチングするサイトです。
会員が自分の手伝ってもらいたい家事や利用したい期間などを問い合わせフォームに記入して、家事を手伝ってもらえそうな人の応募を待つという仕組みになっています。
マッチングサイトのホームページを構築する際に大切なポイント
マッチングサイトのホームページを構築する際に大事なのは、ユーザーが目的を果たせるようなインターフェースを提供できるかどうかという点です。
そのためには、ユーザーが知りたい情報や使いたい機能がすぐに見つけられる仕組みになっている必要があります。
また、フォームや入力欄などのUIも分かりやすく、誰でも簡単に使えるようにすることも重要です。
さらに、サイトのデザインもユーザーにとって魅力的でなくてはなりません。
ユーザーがデザインを気に入ってくれれば、マッチングサイトを継続して使用してくれる可能性が高まるでしょう。
そのほか、セキュリティやプライバシーの保護も重要なポイントです。ユーザーが入力した個人情報を安全に保護するための対策もしっかり行う必要があるでしょう。
集客性が高いサイトか
マッチングサイトのホームページは、集客性が高いかどうかも大事なポイントとなります。
集客性が高いサイトを作るためには、検索エンジンの検索結果で上位に表示されるようにすることが重要です。
そのためには、SEO(サーチエンジンオプティマイズ)の対策が必要不可欠だといえるでしょう。
SEOでは、サイトのコンテンツやメタデータなどを適切に設定することで、検索エンジンから評価されやすくなります。
また、外部リンクも重要な要素です。他のサイトからリンクされることでサイトの信頼性が高まり、検索結果で上位に表示される可能性が高まります。
さらに、集客性を高めるためにはSNSやブログなどを活用したプロモーションも有効でしょう。
SNSではハッシュタグやリンクをつけてサイトを紹介することで、多くの人に知ってもらえます。
また、ブログなどにサイトについての記事を書くことで、サイトを知ってもらえる機会を増やせます。
ユーザーの離脱を防げる仕組みか
マッチングサイトのホームページは、ユーザーの離脱を防ぐ仕組みになっているかどうかも大事なポイントです。
離脱率が高いとサイトの集客力が低下し、徐々に業績が悪化してしまう可能性も考えられます。
ユーザーの離脱を防ぐためには、使いやすいサイトにすることが重要です。サイトのナビゲーションを分かりやすくして、ユーザーが目的を果たせるように工夫しましょう。
また、サイトのコンテンツが魅力的であることも重要です。ユーザーが楽しいと感じてくれるサイトなら、サイトを使い続けてもらえる可能性が高まります。
さらに、離脱を防ぐためにはサイトの更新頻度も重要なポイントです。古いコンテンツしかないサイトでは、ユーザーに飽きられてしまうかもしれません。
定期的に更新されて新しいコンテンツが楽しめる状態になっていれば、継続してアクセスしてもらいやすくなるでしょう。
また、必要に応じてサイトに新しい機能やサービスを追加していくことも大事です。ユーザーに新鮮だと感じてもらうことで、離脱を防げるでしょう。
マッチングサイトのホームページ構築は外注がおすすめ
マッチングサイトのホームページ構築は、やはり外注をするのがおすすめです。
自社にサイト構築に詳しい人材がいればよいですが、いない場合には独自の機能をもった魅力的なマッチングサイトを作ることが困難になります。
サイトの構築には、HTMLやCSS、JavaScriptなどのプログラミング言語の知識が必要です。また、SEOの対策やセキュリティー対策なども大事になってきます。
自社でこれらの知識やスキルを習得するには時間とコストがかかるため、やはりマッチングサイトのホームページ構築は外注するのがよいでしょう。
外注なら構築にかかる時間を短くでき、スピーディーにマッチングサイトをリリースできる点もメリットです。
一方で、自社でサイトを構築するとデザイン・UIの作成・プログラムの作成・テストなどさまざまな作業が必要になり、多くの時間を要します。
外注をすれば、豊富な知識やスキルをもったホームページ制作会社にこれらの作業を行ってもらえます。
マッチングサイトを作りたい人は、予算・盛り込みたい機能・デザインなどさまざまな点を考慮したうえで、外注にするか自社で構築するか決めるようにしましょう。