マッチングサイトの導入事例を紹介!イメージを固めましょう。

インターネットの登場によって、生活や働き方、買い物の方法などが多様化しました。

「マッチングサイト」といえばまず思い浮かぶのが男女の出会いを作るマッチングサイトですが、近年急成長を見せているのが、企業間や企業と個人、あるいは個人間をつなぐビジネスマッチングサイトです

働き方においては、仕事の発注者と受注者をつなぐ「クラウドソーシング」サービスを提供するサイトや、フリーランスへの案件を紹介するサイトが急成長をみせています。

買い物では、ある人にとって不要になったものを必要としている人が買う、「フリーマーケット」サービスを提供するサイトなどが年齢を問わず人気。

ニーズを把握し、ユーザーが利用しやすいものをプラットフォームを作成することが、サイト運営を成功させる秘訣になります

ここでは、マッチングサイトの詳しい説明とその導入事例を解説します。

実際に構築をしたい人向けの記事もあるので、参考にしてください。

マッチングサイト構築方法を紹介!種類・型・収益方法の分析も!‎

マッチングサイトとは

マッチングサイトとは、商品やサービスを必要とする個人または企業と、それを提供する個人または企業の仲介をするインターネット上のマッチングサービスシステムです

企業でのマッチングサイト利用としては、新規開拓したいジャンルの技術者の募集や、新製品やサービスを他の企業に利用してもらいたい場合などに使用されています。

登録だけなら基本的に無料になっているマッチングサイトが多く、自社製品をアピールしたり、欲しい人材を探したりする際に、多額の広告費をかける必要はないことをアピールしたり。

必要な人材を募集する時に使う「仕事探しサイト」や、大急ぎで書類や小包を届けてもらいたい場合に使える「配送サービスサイト」などは、企業だけではなく個人でも利用されています。

年齢を問わずに人気のフリマアプリは、個人間でのマッチングサイトの典型例で、その使いやすさからどんどんと利用者の数を伸ばしています。

マッチングサイトの種類を紹介

マッチングサイトは大きく3つの種類に分けることができます。

B to B(Business to Business)といわれる企業間取引のサイト

B to C(Business to Customer)は企業と個人をマッチングし、C to C(Customer to Customer)は個人間での取引をマッチングさせます。

ここからはその3つのマッチングサイトを詳しく解説します。

B to Bのマッチングサイト

商品やサービスを発注したい企業と受注したい企業を結びつけます

受注側が広告費を担う場合が多く、発注側には基本的に利用料金を発生させないことがほとんど。

商品やサービスを求める発注側は、さまざまな企業や業者を比較し、最適な相手と取引を行います。

受注側から受け取る広告費は、契約が合意された際に受け取る「成果報酬課金型」や、広告申し込み時や掲載時に受け取る「掲載課金型」、問い合わせがあった場合に受け取る「反響課金型」などがあります。

サイト名特徴 提供する商材、サービス 特徴
比較ビズ 全国の業者、専門家。20業種224業務。 掲載企業件数58,000件以上、発注利用者数65,000社以上。「価格」「人気・実力」「信頼性」などのあらゆる角度から業者を比較します。
発注ナビ システム開発に特化した全国の開発、制作会社。 専門のコンシェルジュにより、発注企業の希望を詳細に聞き取り、最適な開発会社を紹介します。
Linkers(リンカーズ) 中小企業から大企業までの「ものづくり企業」。ものづくりの専門家や大学。 ものづくり企業にとって技術情報の公開は最小限に抑えたいもの。専門のコンサルタントが秘密保持契約を結び、全国の企業・技術者・大学などから最適なものづくりのパートナーを探し出します。

C to Cのマッチングサイト

消費者間における商品やサービスの需要と供給を媒するのがC to Cのマッチングサイト

供給側は遊休資産を貸したり売ったりすることによって、資産の無駄な休眠状態を防ぎながら収入を得、需要側は企業から借りるよりも安価にそのサービスや商品を利用します。

サイト名 提供する商材、サービス 特徴
PayPayフリマ 個人(総合型フリーマーケット) 従来のフリマアプリに比べて手数料が安く、販売価格の5%。出金手数料も振込ごとに100円、PayPay銀行なら無料になっており、他サイトよりも利用者に嬉しい安さです。面倒な価格交渉への対応もタップ1回でOKなど、出品者の負担が少なく、人気急上昇のフリマサイトです。
Airbnb 個人

(宿泊場所の貸し出しとアクティビティ)

休眠している不動産の利用に最適なのがこちら。世界各地に展開し、今や登録物件は数百万件にも及びます。大家族では高額になりがちなホテル滞在もAirbnbなら割安に抑えられます。物件を貸し出す以外にも、文化・歴史体験や自然・アウトドア体験を貸し出すホスティングも媒しています。
ANYTIMES 個人(宿泊場所の貸し出しとアクティビティ) 休眠している不動産の利用に最適なのがこちら。世界各地に展開し、今や登録物件は数百万件にも及びます。大家族では高額になりがちなホテル滞在もAirbnbなら割安に抑えられます。物件を貸し出す以外にも、文化・歴史体験や自然・アウトドア体験を貸し出すホスティングも媒しています。

B to Cのマッチングサイト

個人がオンラインで何かを購入したり、サービスを予約したりする際に利用されているのがB to Cのマッチングサイト。

オンラインショッピング最大のマーケットであるAmazon楽天、アルバイト紹介サイトや転職サイトなども「企業から個人消費者」をターゲットとしています。

サイト名 提供する商材、サービス 特徴
カウリル 電化製品やアウトドアグッズのレンタル及び販売。 気になる電化製品をいきなり買うのはちょっと...。キャンプに誘われたけれど次いつ使うのかわからないテントを買うのはちょっと…。などといった悩みはレンタルで解決できます。掲載されている商品は全てレンタル可能。その商品が気に入れば、差額を支払うことで買取ができることも。
daywork 1日農業バイト。 農家さんが農繁期に欲しい人手。このサイトでは本業の空き時間や、休日に農家のお手伝いをしたい人を、近隣の農家とマッチングします。バイト希望であることを登録しておくと、近くの生産者から募集がかかるようになります。
よりそうお坊さん便 法事・法要などへのお坊さんの手配。 核家族化が進み、お寺との縁が薄くなった家庭が増えました。親族が亡くなり法要をしたいけれどどうすればいいのかわからない、お寺に頼むのは高価で無理、という人には嬉しいサービスです。供養をすることで近親者の死を乗り越えるためにも、お坊さんの説法は聞きたいものです。

マッチングサイトの型を紹介

マッチングサイトには4つの型があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。

ここで詳しく紹介しますので、自分がどのようなマッチングサイトを作りたいのかを考えた上で、それに合う型を選びましょう。

プラットフォーム型

利用者が自分たちでやりとりをする場合に使用されることが多いです。低単価のサービス/商材向けに選ばれます。

  • メリット:サイトが一度起動に乗れば、売上が比較的安定しやすい。
  • デメリット:利用者が使いやすいシステムの構築のため、システム開発に時間がかかる。
  • C to C
  • 具体的なサービス:PayPayフリマAirbnbなど。

仲介型

エージェントやコンサルタントが仲介に入り利用者をつなぐサービスです。仲介者のサポートが売りになるものに向いています。

  • メリット:サイトの開発からサービス開始までの期間が短い。サービス立ち上げのコストが低い。
  • デメリット:仲介コストがかかるため、単価が高めの商材でないと利益が出ない。
  • B to B、C to C、B to C
  • 具体的なサービス:発注ナビLinkers、転職エージェントサイト、婚活サイトなど。

一括問い合わせ型

問い合わせを受けてから見積もりを出します。車や弁護士、不動産売買や引っ越しなどの比較的高価なサービス/商材に使用されます。

  • メリット:仲介コストやサービス立ち上げのコストが少ない。問い合わせがあってからでも事業者をさがせるので、サービス開始直後に事業登録者が少なくても大丈夫。
  • デメリット:仲介コストがかかるため、高額の商材を扱う必要がある。SEO(検索エンジン最適化)に弱いためリスティング広告やSNSを使った宣伝活動で集客する必要がある。
  • B to B、B to C
  • 具体的なサービス:比較ビズアイミツのような一括見積もりサービスサイトなど。

メディア広告型

サイトの中にあるアフィリエイトから商材を買ってもらうことで収益をあげます。商材紹介サイトや比較サイトに向いている型です。

  • メリット:サイト開発費用やサイト運用費用、仲介費用がほとんどかからない。サイト開発が短時間でできるので、すぐにサービスを開始できる。
  • デメリット:SEO(検索エンジン最適化)で集客することが全てであり、収益化までに時間がかかる。
  • B to C
  • 具体的なサービス:比較.comなど。

マッチングサイトの導入事例

導入事例1:まなびマッチ

C to Cのプラットフォーム型サイトです。

マーケティングコンサルティングやホームページ制作をしている会社が導入しました。

まなびマッチはオンラインレッスンのマッチングサイトで、全国どこからでも学べ、教えられるレッスンを紹介しています。

こちらは対面でのスクール運営が困難になり、在宅時間が増え、習い事の場がオンラインになることも多くなったことで開始されたサービスです。

自宅にいながら「学びたい」「教えたい」人たちをつなぎます。

公式URL:https://manabimatch.com/

導入事例2:Lente

B to Cのプラットフォーム型サイトです。

株式会社サンフィールドが導入したアウトドア用品のレンタルサービスサイトです。

大型の商品が多く、購入には躊躇されがちなテントなどのキャンピンググッズも、レンタルをすることで気軽に利用することができるようにと導入されました。

アウトドアにもっと興味が持ってもらえるように、サイトにはブログも掲載し、実際の使用シーンをイメージできるように工夫しています。

公式URl:https://len-te.com/

導入事例3:Dekita

C to Cのプラットフォーム型サイトです。

障がいを持つ子どもの親や福祉関係の人たちにより立ち上げられた、子どもの福祉用品を売買できるマッチングサイトです。

子どもの福祉用品は高価な上に手に入りづらい反面、サイズアウトして使えなくなったまま家にしまって置いていることも。

それぞれが助け合いながら無駄なく再利用できるようにという思いで作られました。

また、働きに出ることが難しい親たちが自分のハンドメイド品を販売できるシステムも導入していて、仕事ができる環境も提供しています。

公式URL:https://www.dekitajapan.com

まとめ

まとめ

マッチングサイトとその導入例を紹介しました。

アイデアとサイトの構築の仕方次第で、収益化が見込めそうだと思う人も多かったのではないでしょうか。

スマートフォンは普及し尽くした感がありますが、それを使ったサービスはまだまだ生まれ続けます。

新型コロナの影響で、以前と生活環境や社会の状況が大きく変わった今、「こんなサービスがあれば…」と少しでも思ったものを自ら形にしてしまうことが成功の秘訣かもしれません。

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