市場規模の拡大を続けるマッチングサイト。
その市場規模は、今や2兆円を超えてさらに拡大を続けています。
「マッチングビジネスに興味がある」
「マッチングサービスのアイデアがある」
「マッチングサイトを作ってみたい」
など、自分でマッチングサイトの構築を考えてる方もいるでしょう。
そんな魅力のあるマッチングサイトの作り方や進め方など、わかりやすく紹介していきます。
また、おすすめの開発会社も紹介しているので、ぜひ開発してみてください。
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- マッチングサイトとは何かを紹介!
- マッチングサイトの種類を紹介!
- マッチングサイトの4つの型を紹介!
- マッチングサイトの3つの構築方法を紹介!
- マッチングサイトに必要な機能を紹介!
- マッチングサイトの3パターンの収益化方法を解説!
- サイト構築を依頼する会社の選び方は?
- 構築会社のおすすめ3選!
目次
マッチングサイトとは
「してもらいたい人」需要者と、「してあげられる人」供給者とを、「仲介する」ためのオンラインプラットフォームを、マッチングサイトとよびます。
ユーザー同士の様々なニーズをうまく組み合わせることで、さまざまなサービスを提供することが出来るのがマッチングサイトの特徴です。
急成長しているマッチングサイトには、あらゆる分野のプラットフォームが広がっています。
マッチングサイトの種類を紹介
マッチングサイトは大きく以下の3種類に分かれます。
- BtoB(企業が企業と取引する)
- BtoC(企業が消費者と取引する)
- CtoC(消費者が消費者と取引する)
詳しく見ていきましょう。
BtoBのマッチングサイト
BtoBのマッチングサイトの特徴
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- 企業と企業の仲介をするサービス
- 法人同士の取引のため収益源が堅く、早期に黒字化できる
BtoBとは、仕事を依頼したい側と、受けたい側の企業を結びつける仲介のプラットフォームです。
多くの企業の製品と、サービスを検討することができる人気のプラットフォーム。
主に比較見積り系のサービスや受発注の管理、シェアリング系のサービスがあります。
BtoBのマッチングサイトは企業間で取引するため、収益源の安定性が高いことがメリット。
そのため、早い段階での黒字化が見込めることが運営をする上では大きなメリットとなります。
ビジネスモデル | 企業同士をマッチングする |
マネタイズ方法 | 手数料収益、サブスク収益 |
有名なサービス | TRANBI、アイミツ、ボクシルなど |
初期段階で開発すべきもの | Webサービス |
CtoCのマッチングサイト
CtoCのマッチングサイトの特徴
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- 個人と個人の仲介をするサービス
- 個人ユーザーが多いことから、スマホ対応が必要になる
個人同士が、それぞれの需要と供給のニーズをマッチングさせる。そのプラットフォームの運営をするのがCtoCマッチングサイトです。
主にシェアリングエコノミー系サービスが中心となります。
たとえば、駐車場をシェアするサービス「akippa」や、ベビーシッターをマッチングするサービス「キッズライン」が有名です。
個人のユーザーが多いことから、スマホへの対応が必要になってくることは注意。
大抵は、まずはwebサービス、軌道に乗ってきた後にスマホアプリの開発といった流れとなります。
ビジネスモデル | 個人同士をマッチングする |
マネタイズ方法 | 手数料収益、サブスク収益 |
有名なサービス | akippa、キッズライン、Pairs |
初期段階で開発すべきもの | スマホアプリ、webサービス |
BtoCのマッチングサイト
BtoCのマッチングサイト
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- 企業と個人の仲介をするサービス
- CVRを高めるため、UIを整える必要がある
- 市場の広がりは小さいため、ニッチな商材や特化型サイトがおすすめ
供給側の企業と、需要側の個人(消費者)を結ぶプラットフォームを運営するのがBtoCマッチングサイトです。
不動産、旅行系、ホテル予約、人材系などのライフスタイルに関するサービスが多く見られます。
ただし、すでにリクルートや楽天などといった企業が展開しているため今から参入することが難しいのも事実。
参入する場合はニッチな商材や分野を特化させたサイトを作ることがおすすめです。
ビジネスモデル | 企業と個人をマッチングする |
マネタイズ方法 | 手数料収益 |
有名なサービス | じゃらん、Indeed、スーモ |
初期段階で開発すべきもの | webサービス(SEOによる集客) |
マッチングサイトの型を紹介
「サイトを作っていくにはどう進めたらいいの?」
「サイトをできるだけ安く作るにはどうしたらいいの?」
「もし作ってもらうとしたらどこにお願いしたらいいの?」
など、よくわからないことが多いですよね。
マッチングサイトの型は以下の4つ。
- プラットフォーム型
- 仲介型
- 一括問い合わせ型
- メディア広告型
ここからは、実際にサイトを作っていくうえで、
4つの型の注意点やポイント、メリットやデメリットを紹介していきます。
プラットフォーム型
プラットフォーム型は利用者と利用者の直接のやりとりがメインとなります。
運営による仲介を挟まないことから、発注リスクの少ない低単価の商材が選ばれることが多いです。
メリット
- 軌道に乗ったら安定的に売上と利益が見込める。
- 運営者は仲介の必要がないために利益率が高い。
デメリット
- 参入が簡単なため、競争がはげしい。
- 独自機能が多いため、既存のシステムの流用が難しい。
- ユーザー同士でやり取りするため、より利便性の高さが必要。
モデルとしてはCtoCが中心ですが、BtoC・BtoBのケースもあります。
代表的なサービスは、「Amazon」や「メルカリ」が挙げられます。
仲介型
運営がユーザー同士のやりとりを仲介するサービス
仲介型とは、運営者がユーザー同士を仲介するサービスのこと。
運営が仲介することでコストがかかるため、基本的には高単価の商材が選ばれます。
メリット
- サービスを開始するまでにかかる時間が短くて済む
- 最低限申し込みフォームさえあれば良いため、立ち上げにかかるコストが少ない
デメリット
- 仲介コストがかかるため商材が高単価になりやすい。
- 運営の手厚いサポートが前提となるため、運営の負担が大きい
モデルとしてはBtoC・CtoCが中心ですが、BtoBのケースもふえています。
代表的なサービスは、「マイナビエージェント」や「婚活サイト」が挙げられます。
一括問い合わせ型
問い合わせを受けて見積もりを提示するサービス
一括問い合わせ型は、資料や見積もりを一括で請け負う型をいいます。
扱う商材は不動産、引っ越し、弁護士など高単価な商材が中心です。
メリット
- 運営による仲介コストは少ない。
- 最低限申し込みフォームさえあれば良いため、立ち上げにかかるコストが少ない。
- 紹介する事業者が0でもスタートできる。
デメリット
- 運営のコストがかかるため商材が高単価になりやすい。
- SEOで集客することが難しく、リスティング広告やFacebook広告での募集が中心となる。
- メジャーな市場にはすでに大手企業が参入しているため、ニッチな業界に絞る必要がある
モデルとしては、BtoCが一般的に多区なります。
代表的なサービスでは、「アイミツ」や「弁護士ドットコム」が挙げられます。
メディア広告型
サイトのアフィリエイト広告から収益を上げるサービス。
メディア広告型は一般に比較サイトとあわせて構築されることが多く、サイト内のアフィリエイト広告で収益を上げるサービスです。
扱う商材の幅は広く、さまざまなジャンルがあります。
メリット
- 仲介コスト、運用コストがほとんどかからない
- サービスを開始するまでにかかる時間が短い
デメリット
- SEOでの集客が必須であり、収益化まで時間がかかる
モデルとしては、BtoCが一般的に多くなっています。
代表的なサービスは、「価格.com」や「アフィリエイトサイト」が挙げられます。
マッチングサイトの構築方法
では、マッチングサイトの作り方について詳しく説明します。
マッチングサイトの構築方法は、以下の3種類。
- パッケージ開発
- スクラッチ開発
- スクラッチ開発+パッケージ開発
それぞれの内容とメリット・デメリットについて解説します。
パッケージ開発
パッケージ開発とは、すでにあるシステムを活用した開発方法です。
システムのひな形をそのまま使ったり、一部カスタマイズして使う方法になります。
具体的には、WordPressやOsclassをつかうと、安くマッチングサイトを構築できます。
メリット
- 費用を安く抑えられる。
- サイトが開始するまでに時間がかからない。
デメリット
- 独自性が低いサイトになる。
- 拡張が難しく、将来的な機能追加などは難しい。
すぐにサイトを立ち上げることができ、費用が安く済むため、とりあえずで始めたい場合には向いているものの、将来的に大きなサービスを目指したり、スマホアプリと連携したりといったことは難しくなります。
WordPress
WordPressで構築する際のメリット・デメリットとは。
メリット
- 費用が安い。
- 自分で管理ができる。
- 使い方次第で集客力をふやせる。
デメリット
- プラグイン同士の互換性には注意する必要がある。
- 独自性に欠けるとアクセスが伸びない。
- サイト構築に意外と手間がかかる。
簡単にすぐにでもはじめられるWordpressですが、収益性に欠けているのも事実。
基本的にはSEO前提の集客となることもあいまり、大きなサービスを作るのには不向きです。
Osclass
Osclassで構築する際のメリット・デメリットとは。
メリット
- 会員登録・コメント機能が基本機能としてあり、無料で使える。
- CtoCマッチングサイトを簡単につくれる。
- テーマの数が豊富にある。
デメリット
- アップデート頻度が少なく、メンテナンスが不安。
- ドキュメントがすべて英語。
- 決済機能が標準では組み込まれてない。
汎用性やアフターサービスを考えると、新規でマッチングサイトを開発する際にOsclassを採用することはあまりおすすめできません。
スクラッチ開発
スクラッチ開発とは、マッチングサイトをゼロから作り上げていく構築方法です。
システムのひな形をつかわずに、独自性をもってオリジナルのサイトを作ることが出来ます。
メリット
- 他社との差別化ができる。
- 予算にあわせやすい。
- 長期で使うことができる。
デメリット
- 内容によっては費用がかかりすぎる。
- 構築期間も長期になるおそれがある。
スクラッチ開発で構築する際は、独自性を重視するため依頼する会社選びが重要です。
「ヒアリング能力」「技術力」の2つを兼ね備えた、制作会社を選ぶことをおすすめします。
また、費用がどうしても嵩んでしまう場合があることに注意。
構築期間も長くなることが多く、サービスの開始までもたつくことがあるのも懸念点です。
スクラッチ開発+パッケージ開発
スクラッチ+パッケージ開発とは、お互いの良いところを組み合わせる構築方法です。
基盤は流用したシステムを用いるため、コストがあまりかからず、一方で一部を開発することで必要なカスタマイズを入れる方法になります。
メリット
- サイトクオリティを重視しながらコストを抑えられる。
- 運用しながら追加修正も加えることができる。
デメリット
- 完全にオリジナルなサイトにはならない。
クオリティが高いままでかつコストを抑えることができるので、おすすめの方法です。
マッチングサイトに必要な機能
ここからはいざマッチングサイトを作る段階で必要になってくる機能を解説します。
どの種類のマッチングサイト、どの型のマッチングサイト、どの方法で構築をするであっても必要な機能をチェックしていきましょう。
意識するべき大切な事2つ
マッチングサイトに必要な機能を考える前に、
意識するべき大切なポイントを2つ、頭に置いておきましょう。
いかに集客をするか
マッチングビジネスをはじめる上で、大事なことは集客。
サイトを作るのに時間とお金をかけても、ユーザーが来てくれなければ売上はあがりません。
マッチングサイトにいかに「アクセスを集められるか」がポイントになります。
そのポイントになるのがこの3つ!
- SNS(Facebook・Instagramなど)サービスの活用でアクセスを得る方法。
- SEO(Google・Yahoo)検索ワードで上位表示させてアクセスを得る方法。
- 広告(PPC・メルマガ)すでにアクセスの集まっている媒体に広告を出してアクセスを得る方法。
この3つを意識して、目的にあった使い分けとターゲットを絞り込み、集客につなげましょう。
いかにユーザーを離脱させないか
集客だけではなく、ユーザーをいかに離れさせないかも大切です。
離脱の原因となっている点をなくしていくことで、ユーザーが残りやすくなります。
観点は大きく以下の2つ。
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- ユーザーが使いやすい機能は充実しているか。
- ページの使いやすさ・動き・見づらさはどうか。
たとえば、決済方法が十分かどうかやスマホから利用したときに使いやすいかなどが挙げられます。
特にスマホからの目線は要注意。サービスにもよりますが、顧客はほとんどがスマホから見ているもの。
PCで確認しただけで満足しないようにしましょう。
マッチングサイトに共通して必要な機能
マッチングサイトを構築するために、共通して必要な機能は下記になります。
- 会員登録機能
- ログイン・ログアウト機能
- 案件一覧、詳細、検索機能
- 申込機能
- メッセージ機能
- 受注・発注確認機能
- ユーザー管理機能
- メール通知機能
- 利用規約
- 運用者管理画面
開発費用はおおむね200~300万円程、開発期間は2~3ヶ月程度が相場の目安です。
特定のマッチングサイトに必要な機能
タイプ別に必要な機能をまとめてみました。
BtoBマッチングサイト
- CMS機能
- フォーム機能
BtoCマッチングサイト
- 求人一覧・検索・応募・メッセージ機能
- 報酬受取申請などの機能
CtoCマッチングサイト
- ユーザーフォロー機能
- お気に入り機能
- メルマガ配信機能
- 充実した決済機能
サービスによるところも多いため、開発担当と相談した上で機能を決めることがおすすめです。
マッチングサイトの収益化方法
では、実際に収益化するためにはどんな方法があるのか。
それぞれの特徴と、代表例を紹介します。
手数料
代表的なサービスは、ECサイトが挙げられます。
事業者がプラットフォームを提供する対価として、出店料や売上手数料を得る仕組みです。
規模が大きくなれば、その分手数料がふえていくのが特徴!
主なサービスは、「メルカリ」「Amazon」「クラウドワークス」などがあります。
広告
広告収益とは、掲載する広告主から収益を得るビジネスモデルです。
様々なWeb媒体で取り入れられているモデルで、影響力の大きいメディアほど広告費を高く設定でき、収益が高くなるのが特徴。
これまでは「バナー広告」が主流でしたが、現在ではメディアコンテンツになじませる形式で配信する「ネイティブ広告」が主流になっています。
主なサービスは、「ボクシル」などです。
サブスク
製品やサービスの購入に費用が発生するのではなく、一定期間の利用権利に対して課金するシステムとなります。
利用状況を細かく把握できるため、新規ユーザー獲得への戦略策定が可能です。
主なサービスは、「動画配信サイト」「音楽配信サイト」などです。
構築を依頼する会社の選び方
「会社が多すぎて選ぶ基準がわからない」と悩む方も多いと思います。
ここからは、会社選びの基準を、ポイントを解説します。
エンジニアで選ぶ
まずは、自社のニーズを明確にしておきましょう。
依頼をお願いする際には、エンジニアの高いスキルも重要な要素です。
当然ですが、エンジニアの能力によってサイトのクオリティは左右されます。
また、スキルの高いエンジニアが、外注ではなく在籍していることにも注目しましょう。
外注の場合、クオリティが低下しないための施策が必要になります。
できれば、依頼した制作・開発会社内でのワンオペレーションが可能な体制が理想です。
制作・開発はどのような体制で行われるのか、エンジニアについても詳しく確認しましょう。
過去の実績で選ぶ
依頼する会社を選ぶときには、実績を確認しておきましょう!
実績の中身によっては、サイトのクオリティに反映されます。
依頼する際に詳しく質問することで、実績の詳細について知ることがおすすめ!
参考に聞いておきことは
- 制作した案件の納期や予算
- 技術の選定方法
- 難しかった内容
などです。
質問しておくことで、段取りや予算など全体像がわかります。
お願いする際は、必ず実績について確認するようにしましょう。
マッチングサイト構築会社おすすめ3選
当サイトが厳選する、おすすめの構築会社を3選紹介!
自分にあったおすすめの構築会社を見つけてマッチングサイトの開発を依頼しましょう。
株式会社TechFactory
会社名 | 株式会社TechFactory |
エンジニアの質 |
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過去の実績 | ・インスタ自動化ツール「HASH365」 https://hash365.net/ ・公式LINEアカウント拡張サービス「LinAct」 https://linact.biz/ ・月間1000万PVの音楽メディア「otokake」 https://otokake.com/ ・ポイ活アプリ「poity」 https://poity.jp/ など |
初めから自社で恐縮ですが、マッチングサイトの開発をいくつか手がけてきた実績から自社をお勧めとして紹介させていただきます。
特徴は、
- マッチングサイトの「構築から集客・運用」までワンストップで対応、手厚くサポート(サービスリリースまでは最短3週間)
- さまざまなジャンルのサービスを全てゼロから自前で制作してきた高い開発力が魅力
- 相談ベースからでもサービスリリースまで最短で実現が可能
となります。
素早い対応と手厚いサポートを心がけており、また開発力の高さも魅力です。
ぜひ弊社を利用いただければと思います。
株式会社 ベクティス
会社名 | 株式会社ベクティス |
エンジニアの質 |
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過去の実績 | 飲食店向けマッチングサービス「ヘルプワーク」
マッチングサイト構築ポイントアプリ「トコトコマイル」 アプリ制作企業PRメディア「Writers.Tokyo」 |
この会社の特徴は、
- マッチングサイトの構築から集客コンサルまでワンストップで対応
- 費用対効果の高い開発が魅力
- 企画・要件定義・プロジェクト管理などの上流工程が得意
となります。
企画段階から悩んでいる、プロジェクト管理までしてほしいといった要望に応えてくれる開発会社です。
株式会社 エムズ
会社名 | 株式会社エムズ |
エンジニアの質 |
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過去の実績 | 獣医師マッチングサイト「Vets Career」
歯科医院ポータルサイト「seeker」 弁護士・法律事務所探しのポータルサイト「弁護士ナビ」 |
この会社の特徴は、
- 750件以上のポータルサイト・マッチングサイトを構築
- 構築・運営サポートのポータルサイト90%以上が5年以上の運営
- ポータルサイトに最適化された構築技法を採用
ポータルサイトを作りたいというときにはおすすめです。
ポータルサイトの開発・構築に特化されており、安心して任せることができるでしょう。
まとめ
この記事では、マッチングサイトを構築する方法を紹介してきました。
あなたに合ったマッチングサイトの開発方法は見つかりましたか?
自分で開発するには、少ない資金ですみますが、時間とスキルが必要です。
一方で、開発を業者にお願いするとなると、それなりに資金がかかります。
作りたいマッチングサイトの、プランがある程度決まっていたら、
一度は、専門の会社に相談することをおすすめします!