マッチングサイトは、ユーザー同士をつなげてビジネス拡大につながる有益なサイトです。多くの企業が開発・運用したいと思っているでしょう。
しかし、開発は専門的なスキルが必要なこともあり非常に難しいです。中でも難しいのはプログラミングでしょう。
そこで本記事では、マッチングサイトのプログラミング方法をご紹介します。種類・構築方法・必要な機能について解説するので参考にしてください。
目次
マッチングサイトのプログラミングを自社で行うには?
サイト開発のためにはプログラミングが必要不可欠です。しかし、自社で行うにしてもプログラミングは簡単ではありません。
全く触ったことのない方であれば、プログラミングをどのようにして組むべきかも分からないでしょう。
とはいえ、独力で実施するのは不可能ではありません。自社で行うには、次のようなステップを踏みましょう。
- 目的とターゲットを明確化する
- 細かい仕様を決める
- デザインを考える
- プログラミングを行う
プログラミングを行うのは、最後のステップとなります。最初にターゲットを明確にしましょう。
誰に向けたサイトなのかを明確にして、どのようなユーザーに利用してほしいかをはっきりさせます。
次に細かい仕様を決めます。これはユーザーが入出力できるデータを決める工程です。次にデザインを考えます。
ユーザーが使いやすく馴染みやすいデザインであることが必要です。奇抜過ぎては使いにくく、長時間使えず離脱を引き起こす原因となります。
最後にプログラミングを行います。制作にあたって使うプログラミングとしては、HTML・CSS・JavaScriptなどが代表的です。
例えば婚活用のアプリの場合、自分のプロフィールと異性のプロフィールの共通点を見つけ出してマッチさせる機能が必要です。この様な機能をプログラムで制作していきます。
マッチングサイト制作に必要なプログラミング言語は?
制作を自社で行うためのステップをご紹介しましたが、必要なプログラミング言語についても理解する必要があります。
理解できなければ、十分にプログラムの機能を発揮することはできません。制作に使われる主なプログラムは先述した3つがあります。
まずHTMLは、HyperText Markup Languageの略であり、ウェブサイト構成のための必要不可欠な言語です。
コンテンツの見出し・段落・リンクなどを分けて記述が可能です。
次にCSSですが、Cascading Style Sheetsの略であり、HTMLで作成したコンテンツの見た目を変更させるために使用します。
テキストのカラー・フォント・背景・ボーダーなどあらゆるデザインを変更可能です。
そして、JavaScriptを用いて上記プログラムで作ったウェブページを操作できるように制作します。
ページ内の操作性を快適にして、入力や通信などあらゆる操作を行うために必要です。
具体的な例として先述した婚活アプリの場合で説明します。HTMLで入力するプロフィール情報などを記述すると、次にCSSでその入力フォームのデザインを行います。
そして、JavaScriptで登録や編集を適切に処理できるように実装するという流れです。
マッチングサイトの構築方法
制作に必要なプログラミングをご紹介しましたが、構築方法にもさまざまあります。構築方法を詳しく理解できると、選択肢もより広がるでしょう。
ここでは、サイトの構築方法についてご紹介します。
スクラッチ開発
構築方法のひとつとして、まずはスクラッチ開発が挙げられます。この方法は、自社で開発する方法です。
自社でプログラム・デザイン考案・インフラ構築などの作業を全て行います。一見すると大変そうに見えますが、非常にメリットも大きいです。
中でも大きなメリットは、自社構築であるため、詳細な仕様を満たせることです。
他社に構築を依頼した場合、綿密な打ち合わせをしても、必ずしも細かい要望通りに出来上がらない可能性があります。
また、セキュリティ面でトラブルが起きにくい点もメリットです。他社が作成したプログラムを使わずに構築するため、不安要素がなく強固なセキュリティのものを作れます。
しかし、一方でデメリットもあります。それは、構築に時間がかかる点です。他社が作成したプログラムを使用しないため、全てのプログラムを自社で構築する必要があります。
全てを最初から組むのは大変な時間が必要です。自由があるがゆえに、時間がかかる点は避けられません。
WordPress構築
構築方法としては、WordPressを使用するものもあります。WordPressは無料でインストールできるオープンソースのシステムです。
すでにWordPress上に、サイト構築のためのテンプレートやプラグインなどが用意されています。充実しているため、より簡単になんでも作れる点が魅力です。
WordPressを使用した構築手順としては、次の通りです。
- ホスティングとドメインを取得
- インストール
- テンプレートを選んでデザインを行う
- コンテンツの作成
- プラグインの追加
どのようなサイトも構築したら公開しなければ意味がありません。公開するにはホスティングが必要で、URLを持たせるためにドメインを取得する必要があります。
ドメインを取得できたらインストールしましょう。インストールにはFTPクライアントやcPanelなどを使用します。
インストールが終わったら、用意されたテンプレートを選びデザインを考えます。そして、コンテンツを作成しましょう。
記事・固定ページ・カテゴリー・タグなど、さまざまな条件を操作してコンテンツを作れます。
最後にプラグインを追加します。プラグインもWordPress上で用意されており、追加すれば好みの機能を追加可能です。
パッケージ構築
パッケージ構築は、プログラムやライブラリなどを、簡単に実行やインストールできるようにまとめたものです。
Pythonなどが代表的で、パッケージマネージャーのpipを使ってPythonのパッケージを管理できます。
ユーザーが必要なものをすぐにダウンロードして使用できる点が大きな特徴です。
オープンソースソフトウエア構築
オープンソースソフトウエア構築という方法もあります。オープンソースソフトウエアとは、ソースコードが公開されているソフトウェアのことです。
誰でも利用でき、改編や再配布しても問題ありません。代表的なオープンソースソフトウエアとしては、GitHubやLinuxなどが挙げられます。
自由にダウンロードし、改変できるため、プログラマーや開発者も自由に参加しています。
共同でプログラムを改善したり新規のアプリケーションを作ったりも可能です。
マッチングサイトの種類
構築方法についてご紹介しましたが、どのような構築方法を選択するにしても、運用するサイトが詳細に決まらなければ構築も始められません。
そこでここからは、どのようなサイトのタイプがあるのかをご紹介します。
企業と企業のマッチングサイト(BtoB)
まずひとつ目が、企業と企業をつなげるタイプです。BtoBと呼ばれるこのタイプは、商談や取引を円滑に進め、促進させる効果が高いです。
一般的なやり取りの流れとしては、自社が商品やサービスを掲載して紹介します。その商品やサービスが他社の目に触れ、必要と感じてもらえたら取引へと移る仕組みです。
新たな仕入れ先や販売先を見つけられるため、企業にとっては新しいビジネスチャンスを作れる点が大きなメリットといえるでしょう。
企業と消費者のマッチングサイト(BtoC)
次に、企業と消費者をつなげるタイプのBtoCです。このタイプは、ほとんどの場合企業が消費者に商品やサービスを提供します。その逆はほぼありません。
企業にとっては、新たな顧客を見つけ出すチャンスであり、販売できるチャンスでもあります。
一方で、消費者は商品やサービスの価格や品質などを比較して購入できます。つまり、消費者側に選択権があるため、自由に商品などを探せるため有益なのです。
Amazonなどが代表的で、この場合は個人が出品側にも回れます。
消費者同士のマッチングサイト(CtoC)
最後に消費者同士のタイプです。CtoCであるこのタイプは、個人間の取引であり、不要なものなどを個人で売り買いできるものが一般的です。
また、企業は参入することは少なく、消費者向けといえるでしょう。具体的な例としては、メルカリなどが挙げられます。
不要になったものなどを出品し、不要な消費者と必要な消費者との間で売買が行われます。
消費者にとって有益なサイトだけでなく、資源の無駄遣いを無くすことにもつながるため、環境にも優しい点が特徴です。
マッチングサイトに必要な機能は?
サイトの種類をご紹介して、自社で開発運用するべきタイプを絞り込めたのではないでしょうか。
タイプが絞り込めたのであれば、次には必要な機能を絞り込む必要があります。ここでは、必要な必要不可欠な機能をご紹介します。
会員登録・ログイン機能
ひとつ目の機能が、会員登録とログイン機能です。会員登録をしなければさまざまなコンテンツやサービスを利用することはできません。
そのため、会員登録のための機能を実装する必要があります。また、ログイン機能も同様です。
登録してログインするからこそ、作成したアカウントを利用できます。登録情報の確認や編集などをするためにも必要な機能です。
マイページ
マイページ機能も必要不可欠です。マイページとは、個人情報や履歴を確認するためにあります。
必要な場合には、自身のプロフィールを編集して最新の状態に保つ必要もあるでしょう。そのため、編集・登録機能を備える必要があります。
検索機能
検索機能も必要です。特定のキーワードや内容を入力して、検索を行う機能です。大量のデータの中から、希望の物を見つけるのは簡単ではありません。
簡単に見つけるためにも検索機能を備える必要があります。また、検索条件にどの程度自由の幅を持たせるかも重要なポイントです。
固定のキーワードのみで検索をかけるのか、フリーワードで精度よく検索をかけられるようにするかも判断の必要があるでしょう。
応募機能
必要な機能としては、応募機能も外せません。イベントなどをするのであれば、応募機能は必要です。
また、例えば求人サイトなどの、特定のサイトにおいて応募機能は必要不可欠でしょう。応募ができないままでは、その企業へのアクションが起こせません。
応募機能は、個人情報・職歴・スキルなど必要情報を入力できるようにして、運営者側で選別が可能です。
運営者の管理機能
これまではユーザーが主にかかわる機能でしたが、管理機能は運営者にとって大きくかかわる機能です。
この機能を用いて、会員情報・コンテンツ・メールマガジン・広告掲載などの管理を行います。不適切な登録情報やコンテンツの場合は、運営者側で排除が可能です。
また、管理機能にはアクセス解析機能などもあります。これは、アクセス状況や流入経路などを分析するのに役立つ機能です。
マッチングサイト制作にかかる費用は?
必要な機能についてご紹介しましたが、そもそも制作費にはどれくらいの費用がかかるのでしょうか。
費用相場を分かっていなければ、適切な予算も組めません。また、費用次第では制作の中断も検討する必要があるでしょう。
制作にかかる費用としては、おおよそ数十万円~数百万円です。この幅は、制作だけでなく運用においてもさまざまな要素がかかわるためです。
例えば、制作にはプログラム・サーバー・データベースなどを用意する必要があります。これは規模や運用期間などによって変動します。
また、運営を行っている間のスタッフの人件費なども必要です。規模が大きくなると、運営に携わる人件費もかかるため、金額には非常に幅があります。
より正確な制作費用を算出したい場合は、弊社のシミュレーターをご利用ください。
マッチングサイトのプログラミング方法を知りたいなら
マッチングサイトはプログラミングによって製作可能です。しかし、スキルは必要であり、誰でもすぐに構築できるわけではありません。
専門的なスキルを学び、スムーズに開発を進めましょう。また、開発においては、あらかじめ知っておくべき要点があります。
どのタイプのサイトにするか・必要な機能・開発費用などです。これらを把握したうえで、プロジェクトを進めましょう。
もし、開発でお悩みの場合は、弊社のシミュレーターをご利用ください。適切なアドバイスの元、円滑に開発を進められます。
マッチングサイトの種類や構築方法はあらかじめ決めておこう
マッチングサイトの構築は簡単ではありませんが、プログラミングを用いることで可能です。
しかし、専門的なスキルは必要であり、タイプ・必要な機能・構築方法などさまざまなポイントを押さえておく必要があります。
トラブルを起こさずスムーズに開発プロジェクトを進めるために、あらかじめ必要な情報は決めておきましょう。
制作において、機能や費用などお悩みの際は、弊社のシミュレーターをご利用ください。